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Facebook、2016年5月13日 16:38の投稿です。 これで最後。 【イエローモンキー(8)】 そして4人のアクション。トシ相応の抑えた部分もあったけど、ちゃんとイエローモンキー仕様で痺れました。 「SUCK OF LIFE」での吉井さんのイッちゃった目つきとか、うわーコレって、スイッチ入れれば入るんだー!と思った。 それで思い出した、前日にTwitterで流れてきた「志磨遼平bot」の、この文章。 “僕が当時 イエローモンキーに費やした時間とは とどのつまり「吉井和哉に自分を重ねる」時間だった 恋いこがれるのでもなく、鑑賞するワケでもない 僕は ただひたすらあの人になろうとしていた” 私が初めて観た志磨さんは、毛皮のマリーズでメジャーデビューするタイミングだったんだけど、ほんと胸を打ち抜かれたな。そしていまも打ち抜かれてる。 確かに志磨さんのアクションの一部は、吉井さんの動きを取り入れたものですよね(ただあの人はソリッドな動きもできるからすごい)。で、吉井さんはそれをデヴィッド・ボウイから取り入れたわけですよね。それで、みんな鼻血が出るほどカッコいいって、なにそれ超感動するわ! 「オリジナルがいいのか」問題に戻りますけど、受け継がれていく感動って、やっぱりあるんじゃないかと思います。パロディとかオマージュとかじゃなくて、「超カッコいい」って憧れて憧れて、それになりたいって思って、なっちゃう夢のような話も、あるんじゃないかって。ロックスター的アクションなんかは、「超カッコいい!」っていう安易な憧れだけで受け継がれたものだから、あんなにキラキラしてるんじゃないかしら。で、徐々に自分の背景とか、状況とか、人生観とかを乗せてどんどん違うものになっていく。時代が違うんだから、違うものになっていくのが当然で、それをリアルタイムで見せてくれる人がいる。 志磨さんの話になりますが、毛皮のマリーズのときにいちどだけ取材ができて、うれしかったなあ。ロックヒーローの話をして、「私はイエローモンキーが好きで」という話をしたら、「僕はそういう話を聞くのがいちばん感動するんです」っていう笑顔がヤバかった。 そのとき、ロックヒーローって何と戦ってるのかっていう話になって。志磨さんは、うーんと考えて、「僕らという存在を消すものっていったらヘンですけど、たとえば時間だったりするかもしれない」って言ったんですね。それ聞いたとき私、こっそり涙ぐみました。取材中に涙で言葉が詰まったのは、このときだけ。 時間と戦うって、バカでしょ。ドンキホーテでしょ。でも志磨さんは「でも僕らには音楽があるじゃないかって言いたいんです」と。バカバカ、バカみたいな話で泣ける。音楽の話してるんだから、たまにはバカでいいよね。 バンドに戻ったイエローモンキー、バンドを壊してひとりになったドレスコーズの志磨遼平。どっちもリアルタイムで観られて、すごい幸せです。 志磨さんの書いた歌詞で、私がいちばん好きな曲↓ <追記> 志磨さんの言葉と並べて、吉井さんのこの言葉も書いておこうよ!と、去年の自分に向けて言いたい。 僕はデヴィッド・ボウイになりたかった。 もっと言えばデヴィッド・ボウイになるために、僕は「THE YELLOW MONKEY」を結成したと言っても過言ではない。 ー吉井和哉 #
by reiko.tsuzura
| 2017-01-06 16:37
| 音楽
Facebook、2016年5月13日 14:56の投稿です。 【イエローモンキー(7)】 それとね、MCがよかったです。 「すいませんね、20世紀のバンドなんで」と言いながら下ネタのオンパレード。「昨日が初夜なんでまだちょっと痛いです」とか。そう、これこれー!と思いました。まだ下ネタ言おうとしてる感があったけど、ツアーを続けて、これからどんどんこなれていくと思う。 エロくて、不謹慎で、ふざけてる。これもイエローモンキーの魅力でした。「プライマル。」で“愛とか強調すると顔が変になるよ”って歌ってるけど、このマインド、かなり大事。イイ話ってつまんないもん。「気づきのある人生が…」とかイイ話ばっかしてる人って、だいたい変な顔してるよね(ハイ暴言)。 だから私はイエローモンキーの下ネタ全開の歌が好き。こてこての昭和歌謡の色を引き継いだ濡れ場の歌、娼婦の歌、ラブホテルの歌、あといちいち出てくる親父ギャグと昭和ネタ。 ライヴ中、ずーっとふざけて性の話してると思ってたら、ふと気づくと生を歌ってる。イエローモンキーのそういうところが好きなんです。吉井さんが以前インタビューで「外側から見るとセックス、でもじつは受精してるみたいな」と言ってたけど、ほんとそんな感じ。大事な話はちょっとだけ、でもそのぶん熱く大仰な音でやってほしい。 たとえばダウンタウンの浜ちゃんが言う「死ねばいいのに」とか、そりゃ戦争や災害の話をしてるときに言っちゃダメなのはわかるし、子どもが言ってたら「やめときな」って言います。でも私、この言葉好きで、よく使っちゃう。言ってて楽しいから。そんで、この言葉が言えない世界にはいたくないと思う。そんな息苦しい世界は、いつかパンパンに膨らんで破裂するよ。だからプシュッと空気を抜いてくれる人が必要なんです。私にとってイエローモンキーって、ロックって、そういうもの。 イイ話で神妙な変顔になる前に、できるだけ笑いたい、楽しくいたい、酔っていたい。普段の生活でもそう思うし、非日常空間のライヴではなおさら。イエローモンキーのエロいところ、インチキくさいところ、ふざけたところは、その演出の一貫だったんだなって思います。演出っていうか、そこは天性のものかもしんないけど。色男(≠イケメン)の昭和なノリをまた堪能できてうれしかったです。 #
by reiko.tsuzura
| 2017-01-06 16:31
| 音楽
2016年5月13日 10:35の投稿です。 【イエローモンキー(6)】 楽しかったです再結成ライヴ。 幕明けまでのカウントダウンから「プライマル。」、初日のストリーミングと同じ流れだったけど、やっぱ音聴いたら、こみあげてきました。次の「楽園」、“いつも僕らは汚されて目覚めてゆく”ってフレーズで、ほんとにね、アンタたちにね!って思った。 で、思ったこと。 10年以上吉井さんのソロライヴを観ていたので、まずは大味なバンドサウンドにビックリしました。なんていうか、フライドポテトおなかいっぱい食べてる感じ。これあんまり体にいいもんじゃないよね?でもウマイねー!っていう。 アニーの力で押すドラム、変わってないねえ。すごくうれしそうな顔で叩いてて、グッときて泣けた。 この大味が、イエローモンキーの味なんですよ。やっぱロックって、うまい・ヘタだけじゃ語れないんだ、おもしろいなー!と思う。ユニコーンを再結成したとき民生さんが言ってたけど、「たまたま組んだバンドがこれだったから、しょうがない」。この「しょうがない」が最高の魅力なんだってことがわかるまで、15年も時間がかかったんだ。 キャリアを重ねて「しょうがない」を続けていけなくなるから、バンドは解散する。続けていくバンドもいるけど、相当がんばって歯車をあわせてる努力家か、もしくは超人。ギターウルフは超人だもんね。 バンドの後期、吉井さんが“もっといい音”を求めてるのは痛いほどわかりました。ライヴ中、アニーにリアルダメ出ししてるのも見た。この人がバンドっていう足かせを外して本当にほしい音を求めたら、どんな音を出すんだろうって想像したりもした。それをやったのが吉井さんのソロ。 吉井さんはソロで、アレンジから演奏まで全部ひとりでやったり、アメリカ人の腕利きプレイヤーを集めたり、ソロとしてのバンドを組んだり。バンド解散後の重圧もあったと思うけど、イエローモンキーのときからアルバムごとに違うことやってたし、新しいことを見つけて制作意欲を上げて、「ここからここへ進みました」って物語を作っていく、そういう気質のミュージシャンなんじゃないかなと思います。 リズムの正確さ、そこから生まれる気持ちいいグルーヴ、そういうのは吉井さんのソロのほうが、もちろん上。力を抜いてるようでやたらパワーを感じるっていう、ジョシュ・フリーズのドラムは、なんかすごいカンフーを目の当たりにしたような驚きと気持ちよさがあった。 そのときのことを書いた気がするなーと思って探したら、ブログにありました。2009年の吉井武道館。 ↓ 日記タイトルは「その正しさが」。あのときは書けなかったけど、「その正しさが」のあとに続けたかった言葉は、「つまんない」。 私は「このバンドだから、しょうがない」イエローモンキーの音が好きだった。うまくないけど、音が出た瞬間これこれー!って思える音。大味だから、アリーナクラスの大箱が似合うんですよ。ガツガツ攻めても微妙に横ノリ入ってるから、椅子付きの会場が合うんですよ。華やかだから、花火とか電飾とか銀テープとか、ド派手な演出が合うんですよ。それは、この4人だから鳴らせるんです。 バンドってすごいね。すごいし、不思議。数人の人間が寄り集まって、全然違うものになっちゃうんだから。ものすごいロマンがある。やっぱバンドって最高ですね。 暑苦しいけど空気読まずにまだまだ書くよ~。 #
by reiko.tsuzura
| 2017-01-06 16:29
2016年5月12日 18:28の投稿です。代々木体育館の会場から実況中継。 ![]() パンチドランカーツアーは嫌な予感がして、観られるだけ観とこうと、ラストの横浜アリーナ4daysは3日間行きました。さすがに全公演に友達誘うのは悪いから、1日だけ彼氏、いまのダンナさん誘って。 テクノと渋谷系しか興味なかったダンナさん、私にイエローモンキーを散々聴かされてはいたけど、あのほぼ女子しかいない空間によく付き合ってくれたもんだ。ライブ始まったら超盛り上がってるし。祭りには乗っとく特技の持ち主。ライブ後、「悲しきASlAN BOY」のときにやったイエッサー!ってやつ(お決まりのフリ)、最初に教えといてくんないとー、俺もやりたかったよー、って言われて、この人マジすげーなと思いました。 そんなことを思い出しながら会場。いい天気。入り口で身分証提示って初めてだな。緊張してきた… _____ この後、帰り道で一言投稿しまして、迷子になってる(笑)↓ 確かにイエローモンキーでした。いろんなこと思いながら電車乗ったら逆向きで、中目黒でなんで?ってなった。これ事故るやつや。落ち着いて家に帰ろう… (5月12日22:37の投稿) #
by reiko.tsuzura
| 2017-01-06 16:19
| 音楽
2016年5月12日 15:14の投稿です。 【イエローモンキー(4)】 「イエモン、パクリじゃん」「演奏ヘタじゃん」って当時は怒り心頭だったけど、いまは、けっこうムダじゃなかったかもと思ってます。 私の中では「オリジナルって、そんなにいいのか?」「演奏うまいほうがいいのか?」「じゃあ私はイエローモンキーの何が好きなのか?」って考えるきっかけになりました。 私はものごころついたときからクラシックピアノを習ってまして、小学校から平日は最低3時間、土日は遊びに行かず毎日練習っていう生活でした(1時間練習、30分休憩の繰り返し)。ピアノ全然好きじゃなかったけど、その生活しか知らないから、人生そういうもんだと思ってた。で、中3の受験期にアイデンティティ的なものが目を覚まし、「これ一生やんの?ムリ!!!」ってなって、ある日突然やめました。 クラシックってまずは楽譜通りに、ミスタッチなしで弾くのが鉄則。そこから表現力が試される。練習つまんないし、好きじゃないから表現したいものなんてないし、ほんと苦痛でした。 そんな経験もあり、「演奏がうまい」って、私にとってはそれほど重要じゃないんです。そんなことより、「ギターかっけー!」ってジャーンとやって、1年後にはステージ上でスポットライト浴びてる、みたいな世界のほうがよっぽど夢があった。 それとピアノの休憩時間、私の娯楽は読書でした。ピアノの先生が、あまりにダメな私に「この曲のイメージを絵か言葉で書いてきて」って宿題を出して、それならいくらでも!といっぱい書いて出したら、「こんなにイメージあるのに……なぜ……」となってたのを思い出します。ピアノ、向いてなかったんだね。言葉は味方でした。 だから身近な言葉を使って表現できる日本語ロック(Jポップという言葉はなかった)に、私は衝撃を受けました。ジャーンって鳴らした音に好きな言葉をのせるって、なにそれ最強!って思った。そこで現れたイエローモンキー。まずルックスに一目ぼれ。音を聴いたら超好み。行儀が悪くて、エロくてドキドキした。野心があって、武道館からアリーナへと成り上がっていく姿にワクワクした。 それからさかのぼって、デヴィッド・ボウイを聴きます。ジュリーを聴きます。うわースゲー!と思う。でも、イエローモンキーが特別なのは変わらない。刷り込み、執着、恨み節?みたいなものが入り混じって、特別な存在のままだった。ライヴで死んでもいいって思うくらい楽しい瞬間も、一生かけて言い負かしてやりたいくらいの悔しさも、リアルタイムで体感したから、それを上回るものがない(別に上回らなくてもいいんですけどね……と思うようになるのはずっと先)。 『PUNCH DRUNKARD』以降、ボロッボロの体にムチ打って走ってるようなイエローモンキーは、観ててほんとハラハラしたけど、先が見えない楽しさっていうのを味わわせてくれました。だから2001年に休止宣言したときは、「いま止まったら終わりだ……」と思った。そして本当に終わった。 なんの話だっけ。えーと「オリジナルって、そんなにいいのか?」「演奏うまいほうがいいのか?」っていう、その答えはまだ出てません。とくにオリジナルの話のほうは、さかのぼればさかのぼるほど、よくわかんなくなる。でもおかげで、いいと思った音楽のどこがいいのかを探したいと思うようになりました。クラシック教育純粋培養だった私にとって、ロック/ポップスの自由度は、そんくらい衝撃だったし、世界を広げてくれました。 そうこうしてるうち、私を悩ませたピアノ教育がひょいっと役に立つときもありました。ソルフェージュを習いながら「属七の和音ってなんだよ、こんな知識一生使わねーよ」と思ったけど、大好きな曲を探りながら「もしかしてこのコードって…」って封印した「楽典」を取り出す日が来るなんてね。人生、まったくムダなことはないんだなって思う瞬間でした。いつか子どもが「こんな勉強意味ないよ」って言ったとき、この話をしよう。 とにかくね、音楽を言語化したいなあって思ったきっかけは、「え、イエモン?」って笑われて、クソー!と思ったのが始まりなんですよ。逆ギレの性格も少しは役に立ちますね(笑)。 仕事そっちのけで自分語りしてて大丈夫か私。まあいっか今日は。 #
by reiko.tsuzura
| 2017-01-06 16:11
| 音楽
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