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映画『きょうのできごと』を観ました。 友達の引っ越し祝いに集まった仲間たち。 ビルの間に挟まって動けなくなった男。 座礁したクジラのニュース。 そんなできごとが起こった何気ない一日を描いた作品です。 監督は『GO』の行定勲。 DVDを貸してくれた人に「つっまんないよ~!」と 言われてたんですが、正直、確かにおもしろくなかったです。 悪い映画じゃないんだけど、おもしろくない。 「なにもない」ところに「なにかある」というテーマはわかるんだけど、 なーんかスベってる感じ。 セリフはところどころ、すごくいいんですよ。笑えるシーンもあったし。 とくにビルに挟まれたあげく顔に鳩のフンを落とされる男役の大倉孝二とか、 モテなくて逆ギレする男役の三浦誠己とか (メタリカTシャツにアーミーパンツじゃそりゃーモテないよ)。 でもなんか、こういう映画を撮るには、 監督がマジメすぎるんじゃないでしょうか。 なんかねー、こう「なんにもない一日を撮るぞ! そしてここには絶対“なにかある”んだ!」って感じが どうにも透けて見えてきちゃって、興ざめしちゃうんですよね……。 “なんにもない”って、すごーくおいしいテーマだと思うけど、 それを表現するのは難しいし、めちゃめちゃ危険。 この映画は、その穴にスポッと落ちちゃった感じがします。 どのツボにもハマらず、かといって「ダメ!」でもない。 これなら、ドキュメンタリー・タッチを観たいなら是枝監督の観るし、 しみじみ笑いたいなら石井克人監督の観るし、って感じ。 そんなもったいない映画でした。 あ、でも伊藤歩がめっちゃかわいかったですよ。 彼女は口の形がかわいいんだなぁ。 池脇千鶴はひとり貫禄。 そしてブッキーは残念ながら精彩に欠けてました。 原作を読んでみたいな。
by reiko.tsuzura
| 2004-09-25 21:30
| 映画
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