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2週間遅れで『いだてん』観てまして、オリンピックの歴史をなんも知らなくて純粋に驚いたんですけど、まーちゃんここにきてオリンピック事務総長解任されんの⁉︎ えーー!って声出たよね。ここまでドラマ引っ張ってきた主人公が、最終章に入って梯子外されるって、そんなのあり⁉︎ どうりでここ何週か、BGMで不穏な音が鳴りまくりだったわけだ……(不安になってしょうがなかった)。あらためて、攻めた題材を選んだドラマだなぁと思います。 スポーツはやるのも観るのも興味がないもんで、クドカンドラマだから一応〜なテンションで観てた『いだてん』。強く興味を惹かれだしたのは、関東大震災のあたりでした。震災の話を昔おじいちゃんに聞いた記憶があるんですよね。そのときおじいちゃんはまだ子どもで、親とはぐれちゃって、「火が回るぞ逃げろ!」っていう大人の声と反対に走りだしたらしい。結局その声に導かれた人たちは火にまかれたらしくてね、という話でした。おじいちゃんが亡くなってもう20年以上経つけど、関東大震災の回を観ながらふと思い出して、もしもあのときおじいちゃんが声に従って逃げてたら、私の父も、私も、私の子もいなかったんだな〜と思って。そしたら、えっこれ遠い昔の話じゃないじゃん、自分に直結した話じゃん!といきなり実感がわきました。そこから五・一五事件とか二・二六事件とか教科書で見たあれこれを今までになくリアルな感じで観ちゃったし、ベルリンオリンピックのヒトラーの映像とか、生々しく怖かった。どれもこれも昔話じゃない、おじいちゃんが生きたほんの少し前の時代じゃんねー!と思ったし、ああやっぱり私たちはもっと近代史に触れたほうがいいし、もっといろんな人が描く近代史を観たい、求めなきゃ、と思いました。 3.11の震災以降、ヒドい国に住んでるなあ、子どもに申し訳ないなあという気持ちでずっといるけど、『いだてん』で近代史を辿ると、ずっとそうなんだなあこの国は、と思います。でも、とか、だからこそ、みたいな希望もなくて。ヒドい時代、ヒドい場所で、ショボくてあっけない人生を生きてるなあ、あーあ。みたいな気持ちになるんだけど、『いだてん』には落語があって。私も去年からいきなりハマったにわか落語ファンですけど、落語ってその「あーあ」をおもしろく、「なーんだ昔からそうだったんだ」って気持ちを軽くしてくれるんですよね。自分みたいに何でもない人たちが昔からすったもんだして生きてたんだなー、フフフって思える。同じ「あーあ」なのに、落語は暗黒じゃなくて笑い(笑いだけじゃないけど)に持ってってくれる。そういう文化を生んだ国でもあるんですよね、ここは。そして見回してみれば、自分のまわりには家族がいて友人がいて、興味を惹かれる音楽や映像や読みものがあって、それは決して「あーあ」じゃない。そこを混同しないでいかなきゃな、と思ったりもします。 国のためとか、応援してくれる人のためとかじゃなくて、自分のためにやる、これが私の青春!と言いきった東洋の魔女エピソードもアツかった。「人のために、できますか?」と言ってフッと笑った谷田絹子さん(ご本人映像)めちゃくちゃカッコよかったな。 #
by reiko.tsuzura
| 2019-12-13 23:52
| つれづれ
![]() 天気に恵まれた3日目は人の入りもそこそこで過ごしやすく、超楽しかった。「今年も辛かったろ? ほーらご褒美だ」と苗場の空に言われてる気がしつつ、いろんなライヴを堪能しました。レストランが集まったOASISエリアで「もしフレディ・マーキュリーがレストランをやったら…?」というストーリー仕立ての大道芸を爆笑しながら見てたら、この日いちばん楽しみにしてたヒョゴを半分見逃すという、フジあるあるもやらかしました。ホワイトまで本気で走った〜! そして走る甲斐のあるステージでした。 ![]() その間、子はグリーンでもうひとつの本命、Superflyを観てました。あとで合流して「どうだった? 歌上手だった?」と聞くと、いまひとつなテンション。「上手だったけど、なんかテレビで観るのと同じだった」という感想でした。なるほど、そういうこともあるね。それも生を観たリアルな感想。母ちゃんもそういう経験いっぱいあるわー。 その後、私はホワイトのKOHHへ。脳天にビリビリくる低音と鬼気迫るパフォーマンスに立ち尽くすしかなくて、さっきまで子と大道芸を観てゲラゲラ笑ってた時間とはあまりに落差の激しい強烈な体験でした。とにかく音圧がすごくて、それがゴリッと塊になって聴こえるのもホワイトステージならでは。これまで観た中でも一、二を争う凶暴な音でした。KOHHの繰り出す言葉は、ふだん母ちゃん業やってる身からすると耳を塞ぎたくなるような強烈なものだけど、同時に、これはすぐ隣にある話かもしれないと思わせる生々しさがあって。あ、ヤバイ場所に入り込んだな、という背筋の寒くなるステージでした。 これは世界最高峰のショーだと実感させてくれた初日のジャネール・モネイと、最後に祭り気分を吹っ飛ばしてくれたKOHH。このふたつのステージは、やはりフジで観てこその規模と迫力で、ここに来なければ体感できないものだったと思います。日々視野が狭くなる(気がする)母ちゃん業をやってる身としては、普段観られない世界を見て、視界を広げるのがフジに来るひとつの目的で、今回もそれをがっつり体感できた。なのでまた私はフジに行きます。マナー問題とか豪雨とかいろいろあるけど、やっぱりここでしかできないことがあるんだよね。 すごい情熱でSIAを観たがる子を見たのもおもしろい経験でした。まあ子のブームは1ヶ月単位で過ぎ去っていくので、SIAを観たこともすぐ忘れちゃうかもしれないけど、親の私は忘れないでしょう。 そういえば子はよくSIAのミュージックを観てるので、てっきりマディちゃん(ステージで踊る少女)のダンスに惹かれてるんだと思ってたんですね。だから「ライヴで生のダンスが見れてよかったねえ」と言ったら、「いや、もっとSIAが観たかったんだよねえ」と言ってました(SIA自身はステージ脇でほとんど動かず歌っていて、スクリーンにもほとんど映らなかった)。え、そうなん?と思い、改めてシーアのどこが好きなのか聞いてみたら、「いちばんは顔。まあ半分見えないけど。あと、大きいリボン」って……まさかのルックスでした。 夏休みも超あやふやな英語で歌いながら、SIAの絵を描き、お面を作ってた。言われてみれば鬼太郎とキティちゃんを足して割ったようなキャラに見えないこともない……? 子どもの感覚っておもしろいですね。 子がいちばん好きなビデオ。 そして最後に、小2はフジを楽しめるか、に対しての我が家の結論。観たいアクトがあればめっちゃ楽しめます。大人も子どももおんなじですね。 ![]() #
by reiko.tsuzura
| 2019-08-31 11:52
| 音楽
![]() フジロック2日目は天気が荒れると聞いていたので、昼前からゆっくりめのスタート。車を降りたらさっそくそこそこ降りだして、萎えるわ〜となりました。2日で帰るならある程度腹をくくって楽しむところだけど、3日目もあるので無理は禁物。雨で移動もままならず、ずっとグリーンにいました。そこでなんとなく観たCAKEがとてもよかった。いいメロディ、安定した演奏、肩の力が抜けた、それでいて緩むことのないテンション。雨だからじっくり観ることになり、じっくり観たから気づけた魅力。いい出会いでした。 CAKE終わりから雨が本降りになり、だんだんシャレにならない感じに。豪雨に打たれつつアジカンを観て、しまいにはビニールシートを被って雨をしのぎました。容赦なく降る雨で、気づけばレインスーツの中もずぶ濡れ。なぜか長靴の中もタポタポ。今回悟ったんですけど、どんなにがんばって防水したところで、本気の雨には負けます。これはもうどうしようもない。さすがに帰ろうか……という話をしたら、子が「えーーっ、SIA観たい! 楽しみにしてたのに!!」と。まあそうよね、ずっとそのために耐えてきたんだもんね……。しかしこの雨はヤバい、ということで、ひとまずプライオリティテントに避難させてもらいました(ほんとは未就学児まで)。 テントで子どもを着替えさせ、完全に浸水したポンチョから予備のレインコートにチェンジ。子どもの分はたまたまポンチョとレインコートを2種類持っていたのですが、これに救われました。苗場の夜って昔はぐっと冷えたけど、温暖化が進んだのか、いまはそんなに気温が下がらないんですね。だから大人は濡れてもまあ耐えられるけど、子どもは低体温症が怖い(大人でもテント泊の人とか、あんまり長時間になると危険みたい)。服を着替えてもレインコートが濡れてると冷えちゃうので、できれば防水着も替えがあるといいと思いました。でもトイレとか行くとレインコートから水がつたって、結局どうしたって濡れるんだけどね。 テントに叩きつけられる雨音にビビりながら、気づけばテント内の足元も山から流れ込む雨水により沼状態、さらに小さな川のようになってきました。帰るに帰れない大雨で、テント内の親たちも困り顔。どのタイミングで帰るか……とみんな真剣に話し合ってた。でもマーティン・ギャリックスが始まり、ぶっといビートが鳴り響いた最初の一瞬だけ、真顔だった親たちがウェーイ!ってつい盛り上がっちゃったのにはウケました。 ![]() そして雨に耐え、待ちに待ったSIA。子は豪雨のなか、すごい集中力で観てました。ダンサーの生パフォーマンスとスクリーンが連動したステージだったので、もう少し前で観られたらな……と思ったけど、あの大雨の中じゃ観れただけで御の字。どんだけひどい降りだったかというと、今そのときのステージを思い出すと、聴いた音の半分が雨の音で、視界もほとんど雨なんですよ。でも子によると、イヤーマフが雨の音をカットして、歌はよく聞こえたそうです。イヤーマフにそんな効用が……? じーっとステージを見つめる子と手をつないで観たSIAのステージは、たぶん一生忘れない。満足したら帰ろうと言ってあったので、約半分観たところで子が帰ると言い、22時過ぎに会場を後にしました。もっと観たかったけど、雨が怖かったらしい。帰り道も信じられない豪雨で、深夜には交通規制もあったほどなので、ここが限界でした。またもや寝るのは深夜になりましたが、子は「あーSIA見れてよかったー!」と言って寝ました。うん、よかった。 2日目の深夜は、あの雨を目の当たりにし、さらにネットに上がったテントサイトの冠水を見て、正直3日目の開催は無理じゃないかと思ってました。それくらい今年の雨はすごかった。でも起きたら天気がよくて、濡れたものをなんとか乾かして会場に向かったら、ほとんど復活してた。何もなかったように……とまではいかないけど、いつものフジロックらしい、まったりとした最終日が始まってました。これはすごい、20年以上経ち、運営もいろんなトラブルに対応できる力を備えてるんだなと思いました。夜を徹して整備や安全確保に奔走したスタッフたち、リスペクト。 テントサイトの状況は、このサイトに詳しく書かれていました。 今回ブログに残そうと思ったのも、このサイトを読んだのがひとつのきっかけです。中から観た景色を書いておこうと思った。次の夏、子連れでフェス行くかどうしようかな〜って迷った人が、「フジロック完全水没」みたいなイメージに惑わされず、アクセスしてくれるといいなと思って。豪雨のフェスはまあツラい。子連れならなおさら心配事も多い。でもその場に立ったら、どうにかするし、なんとかなる。その努力に見合うだけの楽しさもあるよ。時間が経ったら自分も忘れてしまいそうなので、そこはしっかり書いておきます。 ![]() ![]() <3日目に続く> #
by reiko.tsuzura
| 2019-08-31 11:47
| 音楽
![]() 今年も子どもとFUJI ROCK FESTIVALへ行ってきました。 今年は(今年も)豪雨に見舞われたり、開催後はマナーの悪化が話題になったり、毎年のことですがネットで「子連れで来んな」という声も見かけました。 実際のところ小学2年生くらいの子はフジロックを楽しめるのか? そこはもちろんケースバイケースですが、ここでは、うちはこうなったよってことを個人的な親目線で書きたいと思います。フェス行きたいけど子どもいるし、どうしたもんかな……と思ってる人の参考になればうれしいです。 うちは子どもが2、3、5、7歳のときにフジに行ってます。出産するまでは当然のように毎年行ってたけど、子が産まれるとそうもいかず。去年、小1のときは学校の行事日程が見えず断念しました。これから子の予定も増えるだろうし、来年以降も行けるかどうか。だからこそ今年は3日間フルで行くぜ!……とはりきったわけではなく、もともとは「ケミカルがデカいセットで来るらしいから、サクッと親だけ日帰りで行こうかな」という軽いノリでした。で、子に「父母はフジに行くけど、どうする? じじばばの家に泊まりに行く?」と聞いたら(じじばば宅に泊まるの大好き)、「え? 私もフジに行くけど?」と行く気満々。そうか、それなら泊まりだなということになりました。子がいると親も日中あんまり休めないので、寝ずに車で帰るのは危険なんですよね。 そこで宿を探したところ……これがどこも予約でいっぱい! ゴールデンウィーク前の時点で、いつも泊まってる猿ヶ京の温泉宿も、その付近一帯の宿も全滅。どうやら前年、数々のテントが舞ったという暴風雨の影響で、宿を探す人が増えたらしいです。なんとか探しあてたのが、3泊4日のみ受け付けているところ。とりあえずそこを予約しておいて、あとで考えよう……と思ってたら岩盤で先割チケット売ってるよ〜という情報が入り、岩盤に行ったら「たぶん今なら場内の駐車券が取れますよ」と言われて3日通し券お買い上げ〜。親ふたり分と駐車券あわせて、先得価格でも10万円近くしてビビりました。チケットだけでこの値段だもん、そりゃ若い子は行きにくいよな。 そんな流れで、初の子連れフル参加となった今年。苗場でけっこう辛い目(豪雨とか雷雨とか)にも合ってるのに、遊びに関してはオールウェイズ前向きなうちの子、ずっと「フジロック楽しみだなー!」と言ってました。親としては準備で気が重いんだけどね。しかも直前に台風発生とな! 1週間前から天気アプリを毎日チェックしながら、豪雨前提で荷詰めを始めました。 荷物は、なにはともあれ子の着替え。1セットずつ真空パックして、3日間で10セット以上。タオルも現地用、車に置いておく用、宿で使う用と、くさるほど用意しました。それでもオムツがなくなっただけ、だいぶん身軽になった。食べものだって現地の屋台でいけるしね。 今年気をつけた、着るもののポイント。 ・ダニ防止のため、女子の場合、ボトムはショートパンツやガウチョとかではなく、足にぴったりした長ズボンかスパッツ。 ・暑くなったり寒くなったりするので、上は半袖と長袖を用意。雨に濡れたら着替えにもなるし、寒くなったら長袖を重ね着。 ・下着上下、着替え上下、靴下を1セットにして、とにかく防水のため密封!それ持ってテントに着替えに行けるよう、現地に2〜3セット持っていく。 子のほうは「フジロックって誰が出るの〜?」と言いながらApple Musicをチェックしてたら、突然SIAにどハマりして、毎日ヘヴィーローテーションしておりました。そして「フジで観たいのは、SIAとSuperfly、あとガラキーポン!」と宣言。ガラキーポン=Got to Keep On、つまりケミカル・ブラザーズのことです。ちなみにケミカルは初日、SIAは2日目のヘッドライナーなので、出番は21時過ぎてから。いつもの子の就寝時間(目標)から本番が始まるわけです。終わりが23時として、そこからいくら急いでも宿に戻るのは確実に日付を越える。「体力もつんかね……」と不安な親をよそに、子は「余裕っしょ!」と公認夜更かしにテンションMAX! 結局、夜中1時すぎに寝て、日中もたいして休まず、元気に過ごしました。確実に母より体力ある。 ガラキーポン! 初日は小雨も降りましたが、曇天で過ごしやすい天候。私はジャネール・モネイのステージに胸を射抜かれました。指先まで完璧に魅力的な、世界最高峰のエンターテイメント・ショー。カッコよくて美しくて、チャーミング。自分が自分であることを誇り、自分とは違う人を認めあいながら生きようというメッセージを、しかと受けとめました。このステージを観ただけで3日間分の意義があったと思った。 ガラキーポンも新作を軸にした大満足のセットで、子もVJを楽しんでました。やっぱ新作の音源がいいって、最高よね。 あとレッド・マーキーのORIGINAL LOVEもよかったんだけど、マーキーというステージが子に不評。狭いし混んでる、ステージもVJも見えない、テントなので音が膨張してうるさい(イヤーマフだと誇張されるっぽい)という三重苦で、超つまんないって。これは今までなかった反応でした。 <2日目に続く> ![]() #
by reiko.tsuzura
| 2019-08-31 11:39
| 音楽
ヒロインのジュディがおてんばだった記憶はあるけど、記憶よりもずっと聡明でお茶目で皮肉屋で、学びと経験とともに一人の女性として自立していく物語だったってことに、今回初めて気づけました。その自立を妨げないよう、卒業まで自制心をもって沈黙し続けた「あしながおじさん」、いい男じゃん!速水真澄ばりに脇甘いけど! 明らかに「謎のおじさん=途中でジュディといい感じになる男」ってわかるベタなフラグの立て方とか、ほんとに今の小説やマンガに使われてる型がここにあるんだなあと思いました。それを地の文の説明なしに、女子のとりとめもない語り口調で描くというすごさ。さらに、そこに当時の時代背景を的確に落とし込むというすごさ。100年以上たっても余裕で古びない。名作ってすごい。 あとがき(上智大学文学部教授の松本朗さん)もすごいおもしろくて、『あしながおじさん』はもともと児童文学ではなくて、当時の中流階級向けの主婦雑誌に連載されたものだったんですって。それで、「魅惑的な商品が陳列された一種の広告としても読まれた可能性があるのではないか」と。多くの女性たちがジュディの目を通してハイファッションや英文学や社会問題に興味を持ち、自分でも触れていったかもしれないっていう推論ですけど、いやーあったでしょ、それ! 松本さんは「主婦の雑誌が有する力を侮ってはならない。消費をする主婦が持つ社会的な力は、社会の変革に繋がりうるのである」と書かれてるけど、私もそう思う。女性のミーハーなパワーとか妄想力って確かにすごいもんがあると自分でも思ってるところ。10代のころもすごかったけど、意外とこれが40になっても衰えないんですよね。最近はね、生田斗真はやっぱりいいなあと思ってるとこw 話ズレましたが、消費を肯定してるっていうのがいいじゃないですか。しかもジュディはある程度消費の快楽を楽しみつつ、流されない賢さもある。ビッグウェーブに乗れない人生もつまんないし、ビッグウェーブに飲まれちゃう人生もつまんないって思うんですよ(今だとSNSとかね)。ジュディの場合は、小説家になることと、自分好みの孤児院をつくるっていう自分なりの使命があって、それが楽しくて忙しいから他の誘惑とのバランスが取れる。それっていい感じの生き方だよなあ。 でもやっぱこの小説を最初に読んだ少女時代には、そんなことに気づけるわけもなかったし、気づかなくていいと思う。読む年齢によって印象が変わるっていうのが、『あしながおじさん』の超すごいところなんだと思います。 あと訳者の土屋さんのあとがきに書いてあった、ジュディのいう「あしながグモ」(Daddy Longlegs)は、ザトウムシもしくはガガンボっていうのが衝撃でした。日本で最初の翻訳本は『蚊とんぼスミス』だったって。ガガンボおじさんだったらきっと読み継がれてないよね……和訳タイトルだいじ!! ![]() #
by reiko.tsuzura
| 2019-05-12 00:06
| 本
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