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昨日は仕事納めで忘年会。 28日は毎年恒例の吉井武道館。 今年の吉井武道館は、 イエロー・モンキー封印で、お祭り気分の演出も一切なし。 「ソロになってからのグレイテスト・ヒッツやります!」と言って、 通常のツアーよりストイックなライヴをやってました。 今年はイエロー・モンキー結成20周年で、 そういう年に、吉井さんらしい選択だなという感じ。 私、初めてジョシュ・フリーズのドラムを体験しましたが、 想像以上にすごかった。華ありすぎ。 でも紫のスーツの吉井さんもさすがの存在感。 「死にたい!!!」で始まった「Yer Blues」のカヴァーは 今まで聴いたことないような声で、えらいカッコよかった。 9年前にイエロー・モンキーの「SPRING TOUR」を観たとき、 この人がバンドとか人気とか、いろんなしがらみから自由になって 思いっきりやりたいことをしたらどんなふうになるんだろう と思ったことを覚えてるんですけど。 (このときすでに解散を決めていたというのは、後から知った) そういう意味で、今の吉井さんは、 ミュージシャンとしてとても「正しい」という感じがする。 でもね…… こないだ深夜のイエロー・モンキー20周年特番を観てて、 この先、吉井さんがどんなにすばらしい音楽をやっても、 私の中でイエロー・モンキーを超えることは絶対にないんだなと 思い知ったんですよ。 テレビの中のイエロー・モンキーはなんというか、 つねにジャンクで、 「所詮歌謡ロック」をやってて、 その「所詮歌謡ロック」で見えない壁に風穴を開けようとしてた。 そのジレンマがかっこよかったんですよ。危うくて、必死で。 私はそこが好きだったんだから、 今の吉井さんがどんだけミュージシャンとして真っ当な道をいっても、 そりゃ満足できないと思います。 そもそもミュージシャンとしての正しさを求めるんなら、 吉井和哉という人にハマってないって話。 私はたぶん「音楽そのもの」以上に、 「音楽から生まれる物語」が好きなんだと思う。 バンドが好きなのも同じ理由。 だから余計なものを剥いで、 音楽そのものに向かおうとする今の吉井さんとは ジャストフィットしないんだと思う。 とはいえ、それも含めて、 私はこれからも吉井さんの音楽を聴いていきます。 来年も吉井武道館に行きたいし(チケット取れればね)。 吉井さんを観て、変わっていく自分と変わらない自分を知りにいくんだ。 そうそう、昨日の吉井さん、 「知る人ぞ知る存在でいいんです、 やりたいことをやっていく」みたいなことをさかんに言ってたけど、 (私のようなファンがいること、そりゃ始めからわかってるよねー) 「知る人ぞ知る」で武道館クラスかよと思っておかしかった。 これ以上クラスが落ちたら成立しない、というのが、 吉井さんにまつわる物語の一要素なんだなと思います。
by reiko.tsuzura
| 2009-12-30 18:24
| 音楽
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