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今週ごちそうになったのは焼肉。 みんなでモリモリ肉を食べながら、 春に生まれる予定の山田君(仮名)の息子の名前を考えました。 山田君の希望は以下。 ・奇抜でない(当て字系はイヤ) ・しかしオリジナルである ・そして意味がある いやー、いろいろ考えたけど、難しいわあ。 私は中学時代に好きだった男子の名前を挙げてみたけど 即刻却下されました(理由:意味がない)。 で、いちばん「ないよね~」となった名前がこれ。 山田おばま ないよね~。 どんだけ時代に流されて浮かれた親父だって話です。 話は変わって、今週読んだ本のこと。 長嶋有『電化製品列伝』 長嶋有の小説っていまだにおもしろいのかそうでもないのか 私には判断つかないんですが、 (こないだ読んだ『エロマンガ島の三人』なんて途中でやめようか迷った) これおもしろかったです。 長嶋さんが小説に登場する電化製品にスポットライトを当てた書評です。 視点もおもしろいんだけど、最初に出てきた文章にやられちゃった。 “川上弘美『センセイの鞄』の電池”について語ってる、この一文。 とにかく、電池ほどに綺麗な死に顔の「物」は、やはりそうはない。 なんていうか、しみじみ平和を感じる文ですよねえ。 だって小説にわざわざ出てくる電化製品にはなんらかの意味があるわけで、 『センセイの鞄』に出てくる電池だって、 何かの象徴であったり、メッセージを含んでたりするわけです。 でももう、長嶋さんの上記の文は、電池という「物」のことしか語ってないもんね。 “電池ほどに綺麗な死に顔の「物」は、やはりそうはない。”って言われても、 「どーでもいいよ!」って言いたくなるというか。そこがいいんです。 いやいや、もちろんこの本は、 小説に出てくる電化製品にはなんらかの意味がある、と語る本なんですけど。 私はときどき出てくる 「長嶋さん、アナタのその電化製品観(?)、どーでもいいよ!」の部分を 楽しみながら読みました。 作者自身があとがきで、この本を 「ブルボン的な長嶋」の著作と言ってるので、 私はブルボン小林本を読んだほうがいいのかも。近々読んでみよう。
by reiko.tsuzura
| 2009-01-25 00:16
| 本
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